前半「7週間目」1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365
1日1ページ→1週間2ブログにまとめ中です。
今回は前編(月〜木)4日分です!
7週間目、残り319日
・月曜/歴史「皇帝コンスタンティヌス1世」
(歴史背景)初期のキリスト教
小さな信仰集団でローマ帝国の厳しい迫害を受けた (紀元64年)皇帝ネロが初の公的な迫害を命じる →残虐な処刑の1つで「信者を犬の餌食にする」がある
権力者達はキリスト教が帝国を脅かすと考えていた (権力者視点)キリスト教徒 =国家に罰された犯罪者(イエスキリスト)を崇拝し、 皇帝orローマ古来の神々を崇拝しない者達 迫害は200年に渡り続いた。初期の信徒は貧しい者が多かったが、やがて社会の主流からも信者を引きつけた
ローマ皇帝コンスタンティヌス1世(275頃〜337) 幻視体験からキリスト教に改宗 →(313年)ミラノ勅令でキリスト教を公認 →勅令後100年未満でローマ帝国の国教になる =400年間でユダヤ人の反体制少数派の信仰から帝国の宗教へと変容
ロ ーマ帝国は5世紀に崩壊。しかしキリスト教はヨーロッパに広まりヨーロッパを1つにまとめる信仰となる。
ローマ嫌いが帝国の首都に不相応と思い、ボスポラス海峡(ヨーロッパ/アジアと接する)付近に新都市を建設 →皇帝の名前からコンスタンティノープル (現在のイスタンブール)と呼ばれる
歴史の話は中田敦彦のYouTube大学で概略を知ってから見返すと覚えやすい。以下リンク
・火曜/文学「モダニズム」(1900〜40年) 物語を語る新方法(現実/真実を探る方法)を考えること
①(心理学)ジークムント・フロイト 心と自我は精神分析でのみ知ることができると主張 ②(言語学)フェルディナン・ド・ソシュール 言語は恣意的で頼りにならない文化的構造物と説く ③(人類学)ジェイムズ・フレイザー 文化/宗教の研究で、西洋の世界観と異なる見方を提示④(物理学)アルバート・アインシュタイン 相対論を唱え、それまでの時空の諸原理を揺るがす
こうした異なる分野の考えが寄り集まり、文学/芸術の世界に多大な影響を与えた。
(19世紀)写実主義者→世界を正確に描くことに注力 (20世紀)新たな作家/芸術家(モダニスト) →現実をどう正確に描写するか、実験的に取り組む
新手法①「意識の流れ」 登場人物の思考を作者が手を加えず伝える手法 (1922年)ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ 』 (1925年)ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人 』 (1929年)フォークナー『響きと怒り』
新手法② 同じ出来事を複数の視点から、主観的な説明を重ねる(異なる主観的説明をぶつける)手法 (1927年)ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』
モダニズム作家の作品では時系列順に書くのをやめ、何の前触れもなく過去/現在/未来を行き来する。この特徴によってモダニズムの小説/詩は難しいと評される
・水曜/視覚芸術「ゴシック美術」
(〜1250)ゴシック時代 パリ(フランス地方)で、新たな建築様式が生まれたことで始まる。新様式がヨーロッパ全域に広まり、彫刻/絵画に影響を与えた
「ゴシック(Gothic)」イタリアで生まれた言葉 ローマを侵略したゴート族(Goths)の建築様式を指す 否定的な意味合いを持つ単語 →対してゴシック美術の芸術家は自作品を 現代風「オプス・モデルヌム (opusmodernum)」 フランス風「〜フランチジェヌム(opusfrancigenum)」と呼んでいた
(ゴシック建築の最初期) 歴代フランス王の廟所サン=ドニ修道院聖堂
ゴシック建築の開花 →フランス国内 (1163年)ノートルダム大聖堂 (1194〜1220年)シャルトル大聖堂 →フランス国外 (1220年)イギリス/ソールズベリー大聖堂 (1310年)イタリア/ドゥオーモ大聖堂 →北ヨーロッパ(ゴシック絵画) ステンドグラス/本の挿絵によく見られる (1416年)ランブール『ベリー公の華麗なる時祷書』
ゴシック様式は(16世紀)フランス/北ヨーロッパで盛んにイタリアではルネサンスの幕開けとともに衰退
転用先
ゴシック記事、ゴスロリ
・木曜/科学「侵害受容(痛みを知覚すること)」
痛みは危険を知る単純で有効な方法 これにより人は、沸騰したお湯から手を引いたり、 痛めた足首を安静にすることができる
害のある刺激への反応として、血圧上昇/瞳孔拡張/発汗/脈拍数の増加がある
先天性無痛無汗症(CIPA)という難病は、25歳以上生きるのが難しい。歯の生える痛みを感じず、自分の指をちぎってしまう。骨折/火傷/すり傷も、自分の目で見るまで気づかない。
痛みは頭の中で起きる。脳の様々な部分がネットワークを組み、ペイン・マトリクス(痛み関連脳領域)を形成する。これが痛みの強度/場所/持続時間/種類を知らせる
脳の前帯状皮質で苦しみを感じる。身体的/感情的な痛みは区別されない。腕が傷ついた時、心が傷ついた時も反応は一緒である。
(出典)本の詳細とレビューは以下を参照
『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』 デイヴィッド・S・キダー
#ブクログ
https://booklog.jp/users/re66/archives/1/B07CG48HYS
<script data-ad-client="ca-pub-5570091950103316" async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js"></script>