前半「6週間目」1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365
1日1ページ→1週間1ブログにまとめ中です。
今回から前編(月〜木)、後編(金〜日)に分けます!
6週間目、残り323日
・月曜/歴史「ロゼッタ・ストーン」
1799年〜ナポレオンがエジプト(アレクサンドリア近郊)で発見。支配者のギリシア人がエジプト人に向けて出した勅令の記録。3つの古代文字が刻まれている。
①ギリシア文字(前196年頃のものと特定)
エジプト王(ファラオ)は、現在のスーダン〜シリアを支配。ギザのピラミッド/スフィンクス等の建造物を作る
ロゼッタ・ストーンの発見まで、歴史(考古)学者は、古代エジプトの記録文書を読むことができなかった 。
学者のジャン=フランソワ・シャンポリオンは、ギリシア語テキストをヒエログリフと対比させ、ヒエログリフの解読に成功。これにより19世紀の歴史(考古)学者は、古代エジプトを詳しく理解できるようなる。
1801年、ロゼッタ・ストーンはイギリスに渡り、現在はロンドン大英博物館に展示される
・火曜/文学「闇の奥」
著者ジョーゼフ・コンラッド1899年中編小説 時代の先を行く作品で20世紀的な小説の走り
19世紀ヨ ーロッパ帝国がアフリカ(アジア)で行った残虐行為を批判的に見た最初の文学作品のひとつ
全80ペ ージ程の簡潔な作品。主人公マ ーロウの回想で語られる。マーロウはベルギ ーの植民地貿易会社に就職。蒸気船の船長としてコンゴ川をのぼり、奥地の出張所へ向かう。そこはクルツという名の象牙商人が取り仕切っていた。人種差別的なヨーロッパ人による、現地のアフリカ人の搾取に衝撃を受ける。
マーロウは川をのぼり奥地へ進む。やがて、自分は人の心のまだ見ぬ原初の領域へと入っていくのだと感じる。
・水曜/視覚芸術「ビザンツ美術」
ビザンツ帝国→コンスタンティノープル(4世紀ローマ皇帝/コンスタンティヌス一世)→イスタンブール
ビザンツ美術の第一次黄金時代=ユスティニアヌス一世(527~565年) →ハギア・ソフィア、サン・ヴィターレ聖堂(イタリア/ラヴェンナ)などが建造
第二次黄金時代=9〜11世期 →サン・マルコ大聖堂(ヴェネツィア)が建造。
ビザンツ美術の主テーマは宗教。聖書、聖なる人物の絵姿(イコン)が多い。聖人(キリスト/聖母マリア)の姿に似せるのではなく、その霊的な本質を捉えることに重きを置いている。ギリシア/ローマ文化の主流(裸体像など)は避けられていた
ビザンツ帝国(726年)=偶像崇拝になるとイコンを禁止→(以後100年)人の姿のキリスト(聖母マリア)図像は禁止→イコノクラスト(聖像破壊者)がそうした聖像を破壊 →(843年)反対するイコン崇敬派がローマ教皇の支援で禁令を撤回
・木曜/科学「超新星」
=星の爆発現象のこと。
星は核融合で燃料を使い果たして静かに消滅し、99%は暗い天体(白色矮星)になる。一方で、大きな高温の星では爆発することがある。
爆発に至るまで
重力による核融合で元素(酸素/ケイ素/リン等)が生成 →鉄が融合の終着点(核融合でもっと重い元素)となる →終着後エネルギーは生成されず逆に必要になる →エネルギーがなく鉄だけになる星は自重で中へ崩壊 →質量が太陽の5〜8倍の星は爆発する (最大級の星が崩壊するとブラックホールになる)
超新星は爆発終了まで15秒もかからない。 爆発の光は明るく、銀河を何ヶ月も覆うこともある。 超新星は高熱を生み、水銀/金/銀などの重い元素が生成
ビッグバン理論=生命が存在するのは超新星のおかげで、酸素より重い元素はすべて過去の超新星で生み出されたとする理論。
(1006年)非常に明るい超新星がエジプト/イラク/イタリア/スイス/中国/日本で観測
天文学者ガリレオ・ガリレイ(1564~1642)は、1604年に超新星を根拠に、宇宙は不変だというアリストテレスの宇宙は不変である説(天体論)を否定
(出典)本の詳細とレビューは以下を参照
『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』 デイヴィッド・S・キダー
#ブクログ
https://booklog.jp/users/re66/archives/1/B07CG48HYS
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