後半「8週間目」1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365
1日1ページ→1週間2ブログにまとめ中です。
今回は後編(金〜日)3日分です!
8週間目、残り309日
・金曜/音楽「形式」
クラシック音楽で使う場合、楽曲を作曲する際のガイドとなる構成を指す(楽曲の設計図) (1685〜1750年)ヨハン・ゼバスティアン・バッハ 最初にソナタ形式を取り入れる(バロック→古典派時代への移行を示す)
①2部形式(A→B) 楽曲の第1部(A)は主調→転調属調(5度上の調)か平行長調(短調と調号が同じ長調)になる
②3部形式(A→B→A) A(主調)→B(属調/平行長調)→Aが繰り返される
③ソナタ形式(複合2部形式) 提示部(主題を提示)→展開部(作曲家が主題を表現) →再現部(主題に戻り最初と同じ調で終わる)
④ロンド形式(3部形式) アルファベットで表すとA→B→A→C→A→D→A (BCD)をエピソードといって、主要主題であるAを和声+旋律で引き立てている
・土曜/哲学「質料と形相」
この説は近代科学が未成立の時代に自然現象を説明しようとしたもの
(紀元前384〜322)アリストテレス 世界は実体(具体的な個々の事物)で構成されると考えた→文章でいう主語 偶有性(実体が持つ一部の性質)→文章でいう形容詞
(例)死んでも死体は存在し続ける →死ぬと質料は残るが形は変化 「質料(素材)」=実体が変化しても存続するもの(死体)「形相」=質料に形と効果を与える構成(活動)原理
アリストテレスは、実体=質料×形相と考えた。そして自然哲学の著書で、「質料と形相の理論」を用いて多くの自然現象を説明した
・日曜/宗教「モーセ」
物語は出エジプト記で語られる
ヘブライ人は、飢饉によってエジプトに移住 →やがてヘブライ人はエジプト人の奴隷に
ファラオ(王ラムセス二世)が奴隷の子は殺せと命じる →母はモーセを隠し切れず、かごに入れナイル川に流す→ファラオの娘が拾い、自分の子として育てる
モーセは自分の真の出自を知る→エジプト人に殴られるヘブライ人を目撃→このエジプト人を殺害 →逃亡してシナイ半島で40年暮らす
ある日、燃えている柴を見つけるが、その柴は燃え尽きる気配がない 。不思議に思い近づくと、神から「エジプトに戻りヘブライ人を開放せよ」と命じられる
ファラオに開放を説得→拒絶されるが、神は10の災いをもたらす→これにより、ヘブライ人を解放 →その後ファラオは軍勢を率い彼らを追った →葦の海(紅海)に着いたころ、ファラオ軍も追いついた→神は海を左右に分け、ヘブライ人を通しエジプト軍は溺死させた→砂漠を横切り、シナイ山に到着→モーセは山に登り十戒を神から授かる。
(出典)本の詳細とレビューは以下を参照
『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』 デイヴィッド・S・キダー
#ブクログ
https://booklog.jp/users/re66/archives/1/B07CG48HYS
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前半「8週間目」1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365
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今回は前編(月〜木)4日分です!
8週間目、残り312日
・月曜/歴史「イスラム教の広がり」
(632年)預言者ムハンマドの死後、彼がメッカで開いた宗教は驚異的に中東全域に広まる。 (711年)スペインを征服し、イスラム教をヨーロッパにもたらす (732年)イスラム軍はフランスにも進行するが、 カール・マルテル(フランク王国軍)が撃退する
三大陸に渡るイスラム帝国は、統一維持に悪戦苦闘 メッカ→ダマスカス(世界最古の都市)へ首都を移す 統治者のカリフ達は、支配を固めるためモスクを建てた(8世紀)イスラム帝国は分裂し始める。最大勢力を誇るアッバース朝は首都をバグダードに移す
(1258年)バグダードは押し寄せるモンゴル軍に攻略される。市内にある複数の大図書館に火を放ち、住民を100万人も殺害。歴代最後のカリフもモンゴル軍を率いていたチンギス・ハンの孫によって殺害される
豆知識
1.当時の学者は、ヨーロッパよりイスラムの方が科学面で進んでおり、科学や数学に関する英単語には、代数(alge bra)化学(chemistry)など、アラビア語起源のものも多い
2.イスラムで生まれた書籍で最も有名なのが、 『千夜一夜物語(アラビアン・ナイト)』物語や説話を集めた物
・火曜/文学「キャッチ=22」
(1961年)ジョーゼフ・ヘラー『キャッチ=22』 戦争小説/ブラック・コメディの最高傑作の1つ 「キャッチ=22」とは、兵士は狂気と判定されれば戦闘任務を免除されるが、本人が免除申請を出せば、それは正気を失っていないと見なされる状況のこと →これを受けアメリカでは「キャッチ=22」=「どうしようもない状況」を指す表現として定着
主人公のヨッサリアンは、第二次世界大戦中にイタリアに駐留するアメリカ空軍の爆撃隊員 将軍達は無能で、隊員に「必要な任務をこなせば帰国させる」と約束するが、必要な任務の数は次々と増え、誰も帰れない。こうした戦争の持つ官僚的な不条理さが描かれる
ストーリーは時間軸どおりに進まない。前触れなく(文脈上の手がかりもなく)、前後に行き来する。これにより戦争のカオスを再現させている。また、中隊のドタバタ劇はおもしろいが、やがて事態は不吉な方向へ進んでいく。当初は愉快に思えた話が、真相が明らかになると深刻なものが明らかになるよう仕組まれている。
・水曜/視覚芸術「パリのノートルダム」
セーヌ川の中州シテ島の東端にある (528年)古代ローマ/ユピテル神殿に代えて、キリスト教の教会が作られた。ファサード(正面)は三層構造。 上に2本の塔があり、ガ ーゴイル(教会を悪霊から守ると信じられている)の彫刻の回廊でつながれている。 その下が「王の回廊」で、ユダ王国とイスラエル王国の28人の王の彫像が並べられていた。
教会への入り口は3つ。中央は最後の審判のキリストに捧げられたもの。左が聖母マリア/右はマリアの母で聖アンナの扉
大聖堂の歴史 (1185年)カエサレア/ヘラクリウスが第3十字軍を宣言 (1431年)イングランド王ヘンリ ー6世の戴冠式 (1804年)ナポレオン・ボナパルトの戴冠式 (1970年)シャルル・ド・ゴールの葬儀
・木曜/科学「プラシーボ効果」
プラシーボ(偽薬)効果 =医学的に効果のない治療で患者に効果が出ること 生理食塩水の注射、砂糖の錠剤などで、薬効はないのに気分がよくなることが多い プラシーボ効果に劣らず強力なのがノシーボ効果= 「飲むと深刻な副作用が出る」と言われた薬を飲むと、医学的な理由がないのに副作用を感じること
(出典)本の詳細とレビューは以下を参照
『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』 デイヴィッド・S・キダー
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後半「7週間目」1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365
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今回は後編(金〜日)3日分です!
7週間目、残り316日
・金曜/音楽「バロック」(1600年〜1750年)
バロック=ポルトガル語で「ゆがんだ真珠」の意味 当時は対比(コントラスト)の時代 →(美術)明暗の色の対比 →(音楽)音の強弱/テンポの緩急の対比
バロック音楽 →複雑なルネサンス音楽の形式を単純化した。のちに →これまでに逆行する装飾過剰な美的構成が特徴となる
(1567〜1643)クラウディオ・モンテヴェルディ 初期バロックを代表する音楽家。『オルフェオ(1604年)』は、演劇/音楽ともに成功した最初のオペラである
バロック音楽は、「伴奏部である通奏低音/低音楽器を組み合わせた演奏」⇄「コンチェルト(協奏曲)風の凝った独奏部」が対話になる構成を基本とする。
メヌエット/ジーグなど各地の舞曲のリズムが取り入れられ、用途の広さ/音量/力強いリズムを強調できる点から、バイオリンが盛んに使われた
バロック時代、オペラの男主役はカストラート(声域を高く保つため思春期前に去勢した男性歌手)が演じた
初期の作曲家 イタリア(モンテヴェルディ) イングランド(ヘンリー・パーセル) フランス(フランソワ・クープラン) ドイツ(ハインリヒ・シュッツ)
盛期の作曲家 →イタリア (1653〜1713)アルカンジェロ・コレッリ (1678〜1741)アントニオ・ヴィヴァルディ 複雑で美しいコンチェルトを書いた →ドイツ (1681〜1767)ゲオルク・フィーリップ・テーレマン (1685〜1750)ヨハン・ゼバスティアン・バッハ 2人は北ヨーロッパ宮廷で教会音楽の巨匠の座を競う
・土曜/哲学「形而上学(けいじじょうがく)」
実在についての問 ①真に存在するものは何か(存在論)、 ②どのようなものか(実体と属性)、に関する学問
存在論 問1.「存在しているものは物質的か、霊魂のような非物質的なものか?」 問2.「何かが存在するとは、どういうことなのか?」
形而上学の共通認識 →事物を実体/属性の2つに大別する考え 属性=実体のあり方。例.シャツは実体、シャツの色は属性である。形而上学の問いは、実体/属性の概念から生じる
問3.「属性は一般的か、個別的か」
一般的 →2つの赤い物(例.イチゴ/バラ)で「赤さ」という属性が存在し、この属性が2つの物によって例化(具現化)されていることを意味する (赤さ→イチゴ/バラ) 個別的 →異なる2属性 ①イチゴに例化された赤さ ②バラに例化された赤さ が存在するという事 (イチゴの赤さ/バラの赤さ)
・日曜/宗教「ヨセフ」
ヨセフはヤコブが最も愛した息子 ヨセフの家族相関は以下を参照👇
https://re66.hatenablog.com/entry/2020/03/02/193626
夢を解釈する不思議な能力を持っていた これに兄達は嫉妬(+兄達が自分にひれ伏す夢を見る) →怒った兄達がヨセフを穴に投げ込む →通りすがりの商人に発見され、エジプトの(侍従長)ポティファルに奴隷として売られる →ポティファルの妻がヨセフを誘惑するがヨセフは拒む→妻は襲われたと濡れ衣を着せヨセフを監獄に入れる
投獄されたファラオの給仕長と出会う。給仕長の夢を聞き、三日後の釈放を告げた(実際に給仕長は釈放) →ファラオが気がかりな夢を見た際に、ヨセフは釈放されて助言を求められた →「エジプトが7年豊作の後、7年飢饉になる」と助言→助言通りになり、ファラオはヨセフを宰相に任じる →飢饉が広まりヨセフの兄達は、食物を求めエジプトへ→兄達を罰するため、弟ベニヤミンだけ奴隷としてとどめ、兄達を追い返そうとした。このとき兄のユダが、ベニヤミンの代わりに自分を奴隷にしてくださいと嘆願 →これを兄達が心を入れ替えた印だと考え、エジプトへ移り住むのを許す →そしてエジプトで、彼と11人の兄弟はイスラエル12部族の祖となる
(出典)本の詳細とレビューは以下を参照
『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』 デイヴィッド・S・キダー
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前半「7週間目」1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365
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今回は前編(月〜木)4日分です!
7週間目、残り319日
・月曜/歴史「皇帝コンスタンティヌス1世」
(歴史背景)初期のキリスト教
小さな信仰集団でローマ帝国の厳しい迫害を受けた (紀元64年)皇帝ネロが初の公的な迫害を命じる →残虐な処刑の1つで「信者を犬の餌食にする」がある
権力者達はキリスト教が帝国を脅かすと考えていた (権力者視点)キリスト教徒 =国家に罰された犯罪者(イエスキリスト)を崇拝し、 皇帝orローマ古来の神々を崇拝しない者達 迫害は200年に渡り続いた。初期の信徒は貧しい者が多かったが、やがて社会の主流からも信者を引きつけた
ローマ皇帝コンスタンティヌス1世(275頃〜337) 幻視体験からキリスト教に改宗 →(313年)ミラノ勅令でキリスト教を公認 →勅令後100年未満でローマ帝国の国教になる =400年間でユダヤ人の反体制少数派の信仰から帝国の宗教へと変容
ロ ーマ帝国は5世紀に崩壊。しかしキリスト教はヨーロッパに広まりヨーロッパを1つにまとめる信仰となる。
ローマ嫌いが帝国の首都に不相応と思い、ボスポラス海峡(ヨーロッパ/アジアと接する)付近に新都市を建設 →皇帝の名前からコンスタンティノープル (現在のイスタンブール)と呼ばれる
歴史の話は中田敦彦のYouTube大学で概略を知ってから見返すと覚えやすい。以下リンク
・火曜/文学「モダニズム」(1900〜40年) 物語を語る新方法(現実/真実を探る方法)を考えること
①(心理学)ジークムント・フロイト 心と自我は精神分析でのみ知ることができると主張 ②(言語学)フェルディナン・ド・ソシュール 言語は恣意的で頼りにならない文化的構造物と説く ③(人類学)ジェイムズ・フレイザー 文化/宗教の研究で、西洋の世界観と異なる見方を提示④(物理学)アルバート・アインシュタイン 相対論を唱え、それまでの時空の諸原理を揺るがす
こうした異なる分野の考えが寄り集まり、文学/芸術の世界に多大な影響を与えた。
(19世紀)写実主義者→世界を正確に描くことに注力 (20世紀)新たな作家/芸術家(モダニスト) →現実をどう正確に描写するか、実験的に取り組む
新手法①「意識の流れ」 登場人物の思考を作者が手を加えず伝える手法 (1922年)ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ 』 (1925年)ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人 』 (1929年)フォークナー『響きと怒り』
新手法② 同じ出来事を複数の視点から、主観的な説明を重ねる(異なる主観的説明をぶつける)手法 (1927年)ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』
モダニズム作家の作品では時系列順に書くのをやめ、何の前触れもなく過去/現在/未来を行き来する。この特徴によってモダニズムの小説/詩は難しいと評される
・水曜/視覚芸術「ゴシック美術」
(〜1250)ゴシック時代 パリ(フランス地方)で、新たな建築様式が生まれたことで始まる。新様式がヨーロッパ全域に広まり、彫刻/絵画に影響を与えた
「ゴシック(Gothic)」イタリアで生まれた言葉 ローマを侵略したゴート族(Goths)の建築様式を指す 否定的な意味合いを持つ単語 →対してゴシック美術の芸術家は自作品を 現代風「オプス・モデルヌム (opusmodernum)」 フランス風「〜フランチジェヌム(opusfrancigenum)」と呼んでいた
(ゴシック建築の最初期) 歴代フランス王の廟所サン=ドニ修道院聖堂
ゴシック建築の開花 →フランス国内 (1163年)ノートルダム大聖堂 (1194〜1220年)シャルトル大聖堂 →フランス国外 (1220年)イギリス/ソールズベリー大聖堂 (1310年)イタリア/ドゥオーモ大聖堂 →北ヨーロッパ(ゴシック絵画) ステンドグラス/本の挿絵によく見られる (1416年)ランブール『ベリー公の華麗なる時祷書』
ゴシック様式は(16世紀)フランス/北ヨーロッパで盛んにイタリアではルネサンスの幕開けとともに衰退
転用先
ゴシック記事、ゴスロリ
・木曜/科学「侵害受容(痛みを知覚すること)」
痛みは危険を知る単純で有効な方法 これにより人は、沸騰したお湯から手を引いたり、 痛めた足首を安静にすることができる
害のある刺激への反応として、血圧上昇/瞳孔拡張/発汗/脈拍数の増加がある
先天性無痛無汗症(CIPA)という難病は、25歳以上生きるのが難しい。歯の生える痛みを感じず、自分の指をちぎってしまう。骨折/火傷/すり傷も、自分の目で見るまで気づかない。
痛みは頭の中で起きる。脳の様々な部分がネットワークを組み、ペイン・マトリクス(痛み関連脳領域)を形成する。これが痛みの強度/場所/持続時間/種類を知らせる
脳の前帯状皮質で苦しみを感じる。身体的/感情的な痛みは区別されない。腕が傷ついた時、心が傷ついた時も反応は一緒である。
(出典)本の詳細とレビューは以下を参照
『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』 デイヴィッド・S・キダー
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後半「6週間目」1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365
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前編(月〜木)、後編(金〜日)に分けてます!
後半6週間目、残り323日
・金曜/音楽「ルネサンス音楽」
ルネサンス音楽(15〜16世紀末) カトリック宗教改革(マルティン・ルター)の時代
音楽特徴→複数の声楽/器楽パートの均等な組み合わせ→芸術/文学と美的価値観を共有 ルネサンス期の芸術/音楽家は古典期(ギリシア)ローマの理想である愛/快楽/知性/肉体と精神の美/などを重視
ギヨーム・デュファイ(1400~1474) 、 ジル・バンショワ(1400~1460) 最初期のミサ/世俗曲を書く
ジョスカン・デ・プレ(1400~1521) ルネサンス時代最大の作曲家。きわめて感動的なミサ曲、洗練された恋愛歌を書いたことで知られる
ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(1525~1594)教会で活躍した作曲家 形式面でのルネサンス→バロック時代の橋渡し役となる
・土曜/哲学「アリストテレス」(前384~前322)
「人はみな生まれながらに知ることを欲する」 マケドニア(ギリシア北)に生まれる →アテネのアカデメイア(プラトンの学園)で学ぶ →リュケイオン(自身の学園)を開校
アテネ(前5世紀)の哲学は、修辞/生物/自然科学/など、 多数の領域が含まれる
哲学は正確な順序で学ぶべきと考えた ①論理学=事実がどのように関連しているか 三段論法を発展させる →基本形式の一覧を作る →複雑から基本へ変換する法則をまとめる
②自然科学 『動物(部分、発生、運動)論/気象論/生成消滅論』 自然界を説明する一般原理を導き出す
③実践哲学(倫理/政治学) 倫理=適切な訓練ができるか(人には既に知識があり、それに従って行動するべき)と論じた 政治=市民の幸福な生活のための環境を整えること
アカデメイア学園〜自らの学園を開くまで、のちのアレクサンドロス大王(地中海世界の大半を支配)の家庭教師をしていた
・日曜/宗教「ソドムとゴモラ」
創世記の18/19章
ソドム/ゴモラはヨルダン川流域の町とされている →住民は罪を犯すので神は町を滅ぼす事を考える →アブラハムは正しい住民もいると異を唱えた →神は正しい者が10人いれば町を滅ぼさないと約束 →天使を調査に派遣、ロト(アブラハムの甥)と出会う →天使を自宅でもてなすと、男住民が家に押しかける「お前の所へ来た連中はどこだ、なぶりものにしてやる(創世記19章5節)」と騒いだ →ロトは自分の娘をあてがうも男たちは納得せず →天使は救いようがないと判断し、ロトに家族を連れ町から逃げろ(決して振り返るな)と告げる
町人が実際どんな罪を犯していたかは明記されていない
ユダヤ教 →住民の罪は他人をもてなさない事と考えられている(トーラーではこの物語の直前にアブラハムのもてなしを神が褒める話があるため)
キリスト教(保守派) →住民「なぶりものにする」の発言を性行為の婉曲表現としている。ソドムの男たちは同性愛者で、神は彼らの性的指向を罰したと捉える
英語のソドミー(sodomy)は聖書中の町ソドムを語源としている
(出典)本の詳細とレビューは以下を参照
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前半「6週間目」1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365
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今回から前編(月〜木)、後編(金〜日)に分けます!
6週間目、残り323日
・月曜/歴史「ロゼッタ・ストーン」
1799年〜ナポレオンがエジプト(アレクサンドリア近郊)で発見。支配者のギリシア人がエジプト人に向けて出した勅令の記録。3つの古代文字が刻まれている。
①ギリシア文字(前196年頃のものと特定)
エジプト王(ファラオ)は、現在のスーダン〜シリアを支配。ギザのピラミッド/スフィンクス等の建造物を作る
ロゼッタ・ストーンの発見まで、歴史(考古)学者は、古代エジプトの記録文書を読むことができなかった 。
学者のジャン=フランソワ・シャンポリオンは、ギリシア語テキストをヒエログリフと対比させ、ヒエログリフの解読に成功。これにより19世紀の歴史(考古)学者は、古代エジプトを詳しく理解できるようなる。
1801年、ロゼッタ・ストーンはイギリスに渡り、現在はロンドン大英博物館に展示される
・火曜/文学「闇の奥」
著者ジョーゼフ・コンラッド1899年中編小説 時代の先を行く作品で20世紀的な小説の走り
19世紀ヨ ーロッパ帝国がアフリカ(アジア)で行った残虐行為を批判的に見た最初の文学作品のひとつ
全80ペ ージ程の簡潔な作品。主人公マ ーロウの回想で語られる。マーロウはベルギ ーの植民地貿易会社に就職。蒸気船の船長としてコンゴ川をのぼり、奥地の出張所へ向かう。そこはクルツという名の象牙商人が取り仕切っていた。人種差別的なヨーロッパ人による、現地のアフリカ人の搾取に衝撃を受ける。
マーロウは川をのぼり奥地へ進む。やがて、自分は人の心のまだ見ぬ原初の領域へと入っていくのだと感じる。
・水曜/視覚芸術「ビザンツ美術」
ビザンツ帝国→コンスタンティノープル(4世紀ローマ皇帝/コンスタンティヌス一世)→イスタンブール
ビザンツ美術の第一次黄金時代=ユスティニアヌス一世(527~565年) →ハギア・ソフィア、サン・ヴィターレ聖堂(イタリア/ラヴェンナ)などが建造
第二次黄金時代=9〜11世期 →サン・マルコ大聖堂(ヴェネツィア)が建造。
ビザンツ美術の主テーマは宗教。聖書、聖なる人物の絵姿(イコン)が多い。聖人(キリスト/聖母マリア)の姿に似せるのではなく、その霊的な本質を捉えることに重きを置いている。ギリシア/ローマ文化の主流(裸体像など)は避けられていた
ビザンツ帝国(726年)=偶像崇拝になるとイコンを禁止→(以後100年)人の姿のキリスト(聖母マリア)図像は禁止→イコノクラスト(聖像破壊者)がそうした聖像を破壊 →(843年)反対するイコン崇敬派がローマ教皇の支援で禁令を撤回
・木曜/科学「超新星」
=星の爆発現象のこと。
星は核融合で燃料を使い果たして静かに消滅し、99%は暗い天体(白色矮星)になる。一方で、大きな高温の星では爆発することがある。
爆発に至るまで
重力による核融合で元素(酸素/ケイ素/リン等)が生成 →鉄が融合の終着点(核融合でもっと重い元素)となる →終着後エネルギーは生成されず逆に必要になる →エネルギーがなく鉄だけになる星は自重で中へ崩壊 →質量が太陽の5〜8倍の星は爆発する (最大級の星が崩壊するとブラックホールになる)
超新星は爆発終了まで15秒もかからない。 爆発の光は明るく、銀河を何ヶ月も覆うこともある。 超新星は高熱を生み、水銀/金/銀などの重い元素が生成
ビッグバン理論=生命が存在するのは超新星のおかげで、酸素より重い元素はすべて過去の超新星で生み出されたとする理論。
(1006年)非常に明るい超新星がエジプト/イラク/イタリア/スイス/中国/日本で観測
天文学者ガリレオ・ガリレイ(1564~1642)は、1604年に超新星を根拠に、宇宙は不変だというアリストテレスの宇宙は不変である説(天体論)を否定
(出典)本の詳細とレビューは以下を参照
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・金曜/音楽「楽器と楽団」
楽器は大きく5つに分類できる。①弦楽器 ②管楽器 ③打楽器 ④鍵盤楽器 ⑤電子楽器
1750年〜バロック・オーケストラの確立 →管楽器部(フルート/オーボエ/トランペット等) +打楽器(ティンパニ)+通奏低音部(鍵盤楽器等)+弦楽器部
16世紀(北イタリア)バイオリンが現在の形に
19世紀半の作曲家はオーケストラ+(ハープ/イングリッシュ・ホルン/アルト・クラリネット/打楽器など)を加えた大編成の曲を書く
19〜20世紀初頭 リヒャルト・ワーグナー等が、楽団員が100人にもなるほどの、非常に大規模なオーケストラ用の楽曲を書く
21世期〜ポピュラー音楽やジャズで使う電子楽器(サクソフォン/シンセサイザー等)を取り入れる作曲家も登場
・土曜/哲学「プラトンの洞窟の比喩」
著書『国家』
「人間は洞窟にいる。足と首を動かせず、正面しか見れない」ソクラテス(プラトン)は、人が洞窟に閉じ込められ、壁に映し出された影を見ているという。
「もし誰かが洞窟から脱出したら、太陽の光に苦しみ、形を持った物に戸惑う 。しかし、やがて洞窟の人々を哀れむはず」洞窟の人々は真理を知るのを拒み 、脱出した仲間が真実を説明しても 、こいつは頭がおかしくなったと思うだろう
洞窟の人々=無知な人々。彼らは五感で認識できる事物の仮の姿しか見ていない
洞窟から脱出した人=哲学者。哲学者は知性を使ってイデア(4週間目の土曜を参照)を認識できる
・日曜/宗教「サラ」
アブラハムの妻(美しい女性)
飢饉で2人はエジプトに逃れる。ファラオにサラを奪われる事を予想し兄妹を装った。サラはファラオに奪われたが2人の命は助かった。その後、神がファラオに天罰を下し2人はエジプトを脱した。
サラ>アブラハム(預言者の能力)のためアブラハムは妻の望みを聞き入れた。
神はアブラハムにサラに子が生まれると告げた(サラが90歳の時)がアブラハムは笑った。しかしサラは神の言葉を信じた。1年後サラはイサクを産んだ。約40年後サラはヘブロンで死亡(123歳)
(出典)本の詳細とレビューは以下を参照
『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』 デイヴィッド・S・キダー
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